鼻ぐしぐしの臨場感。

当方、花粉症持ちでも鼻炎持ちではないけれども、「あーあるある」と本作を拝読しながら何とか頷いてしまった。
たとえば、「ぐしぐし」とひどい鼻風邪を引いたときに限って持参したティッシュが足りず、番長皿屋敷のごとく残りのティッシュを「いちまーい、にまーい」と数えながらヒヤヒヤする、無料やお安めのティッシュで鼻を噛み過ぎて鼻の下がガビガビ状態になる、また初めて頂き物の高級ティッシュで鼻をかんだときの衝撃と感動、イケメンがマスクしてるとその下の部分も気になって仕方がない!とか、もろもろ思い出してしまったのである。
ともかくも、「鼻ぐしぐし」が一篇の楽しくキュートな青春恋愛物語に仕上がっています。

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