この物語の合言葉は、「困ったらリランへ行け」。
- ★★★ Excellent!!!
次々に事件が起こるノンストップ・ミステリー。
第一の事件は、北海道に旅行に行ったはずの恋人が、沖縄で死体となって発見されるというものだ。しかしこの恋人の死体を見た男性は、ある事実を目の当たりにする。その事実とは?
第二の事件は、有名老舗製菓メーカーに、脅迫状が届くというもの。脅迫の内容は、「カネを準備しなければ、メーカーの菓子に毒を入れる」というものだった。これは製菓メーカーが30年前に遭った被害と同様な物だった。製菓メーカーは、「身代金」を用意するが、受け取りに犯人は現れず、「身代金」の代金も変動する。この流れも、30年前と同じものだった。そして、「身代金」の要求もなくなり、犯人から「許したる」という言葉があったにも関わらず、製菓メーカーの駐車場で車が放火される事件が起こる。その現場にいた謎の女性。果たして、謎の女性の正体とは――?
1話1話の内容は濃いのに、1話1話が短くまとめられ、とても読みやすかったです。また、めくるたびに事件が次々に起こり、まさにノンストップ・ミステリーでした。一体何がこれから起こるのか。第一の事件と第二の事件が今後、どのように絡み合っていくのか。非常に楽しみな作品です。事件解決に動くリランという存在も、警察とは違った魅力があります。
是非、ご一読ください。