文芸部のラブコメにして掌サイズの創作論?

 主人公はラノベ大好きの男の子。
 文芸部には個性豊かな女子たちがいるが、メインのヒロインはミステリー好きの女の子。
 主人公は女の子にラノベを読ませようとし、女の子は主人公にミステリーを読ませようとする。
 なぜ、ミステリーを読めないのか? なぜ、ラノベじゃだめなのか?

 読み味としては、文芸部の中のドタバタ会話劇といった感じ。でも、ミステリー vs ラノベ という二項対立でキャラクター達が議論しているところで、僕としては、ちょっぴり、創作やジャンルについて考える切っ掛けになって、ジャンル「創作論・評論」の作品とかをチラ読みするときのモードに頭が切り替わったりしました。(ちょっぴりデスヨ〜)

 後半の「何故、二人はそうなのか?」というようなところの展開は、普段からミステリーを中心に書かれている桐華さんらしい展開で、ある種の「らしさ」を感じましたねー。

 なんだか、無限に続けることができそうな作品ですが、これにて完結ということで、兎にも角にもお疲れ様でした〜!

 構えること無く、ゴロニャンと、寝っ転がって楽しめる作品かとおもいます!

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