サメ視点から始まる異能現代ファンタジー!?

🦈……サメ👀

まず、サメ視点のインパクトがスゴイ。
(ずっとサメ視点ではなくて、全体的には三人称視点でカネラは動き続けます)

ていうか、あれね。サメって言ってもガチなやつじゃなくて、ぬいぐるみの方のカワイイあれね。
(昔、ロンドンのイケアで見つけたサメのぬいぐるみが可愛かったなぁ、と、突然レビューで自分の思い出語り。閑話休題)

独特の世界。
サメの存在に謎をはらませながら、独特の世界観で予想していなかった展開へ進んで行きます。でも、やっぱり最後にはサメの謎は解けて戻ってくる。

物語の骨格自体は怪異を交えた異能現代ファンタジーでしょうか。
とはいえ、なにかにカテゴライズすることは躊躇いたくなる独自性のある作品でした。意欲作ですね。

冒頭のサメ視点が個人的にはカフカの『変身』を想起させるのですが(作者が意識されたかどうかは知りませんが)、そういう方向はあくまでスパイスといった感じでしょうか。


(なお、個人的には「自由のサメ号」まわりの描写が大好きです)

カクヨムコン読者選考、実質最終日にレビュー書いていますが、是非、みなさんが読者選考期間最後の日に読まれるよう、お薦めしようと思います!

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