アキムの人生を追うような成長譚と、独特の世界観が魅力の一作!!

いやはや、圧巻というか。
本当にしっかりと作られた世界というのは本当に見事だと思いますね!

その異世界では、影の王の配下の影の子が四年に一度現れ国の者を襲う。
そんな彼らに対抗すべく、生み出されし魔法弾。
その運用や技術に対し、世間的には役に立たないと言われる文献知識を駆使し、主人公アキムがその力を影の王に対抗できる力に変え、その戦いに身を投じる。

世界が凄いので自分のざっくりしたあらすじでは凄さが伝わりにくいのが残念。・゜・(ノД`)・゜・。

見所は、ひとつは「ソフトウェア魔法」という技術と、その具現化。
作者さんがプログラムを知っているだけあり、その知識を活かした魔法への介入と強化がとてもしっかりとした技術として描かれているんですよね。

そしてもうひとつは、アキムという主人公の成長譚。
成長譚と言っても、何でもすぐ解決できるわけではないんです。
研究。試行。失敗。仲間との反目。理解者との協力など。
まるでドキュメンタリーか人間ドラマか、と言わんばかりに、歴史と共に歩むアキムの苦悩と成長が描かれているんですよね。

影の王や、役に立たない文献に秘められし謎など、世界への謎もしっかりと描かれた本作。
文章の重厚感もありつつ、話の展開もしっかり描かれているこの世界。

プログラム的な部分でSFジャンルでもありますが、戦記を描く異世界ファンタジーとしてもしっかり描かれています。
独特の世界を持った作品を読みたいあなたに是非オススメしたい一作です!\\\\٩( 'ω' )و ////


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