God 0nly Knouws

この作品には、一貫して「人生をばかばかしいものとして扱う態度」があって、そこが気持ちいい。
そしてばかばかしいものなのだけど、人生には危険なことが次々起こるから、仕方がないので主人公は力を発揮する。
この「しょうがねえなぁ」という態度が心地いいのである。


タフでクールなハルがその能力を存分に発揮して、精一杯の力でアタマとカラダをつかって現実を切り開く。
そしてまぁだいたいハルの思惑通りに行くのだけど、しかし思惑を超えた全然別の力が働いて、またもやハルは運命にもてあそばれる。
それはまぁ、人間とこの世界の縮図のようなものだ。
そしてこれほど笑える話もなかなか無いのである。