概要
誰も読まない、いや、読まない方がいいかもしれない…。
あなたはひび割れ鏡を持っていますか。
そんなものはすぐに捨ててしまうでしょう。
でも、それをずっと、持たされたとしたら。
ずっと…。
人生は、オヤとルックスで決まる。
そんなものはすぐに捨ててしまうでしょう。
でも、それをずっと、持たされたとしたら。
ずっと…。
人生は、オヤとルックスで決まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読んでいると心が病む。それでも、止めれない。この小説はまるで麻薬
「誰も読まない、いや、読まない方がいいかもしれない…。」と、キャッチコピーがついているように、登場人物は誰も幸せな人がいません。主人公の娃子の回りは家族も友人も近所の人も、ろくな人間がいない。
昭和初期の関西。まだ、通りなどで募金箱を置いた傷痍軍人がいざっていた時代から、大阪万博が華やかに開催された高度成長期にはいってゆく過程、当時の若者たちのサークル活動、洋裁の蘊蓄なども興味深く描かれており、人物表現は圧巻です。
特に娃子の育ての親である絹枝の奇矯な言動や”血の濃い者しか信じない”ムラ的な閉鎖性は、読み手の胸を苦しくさせます。
にもかかわず、登場人物が増える度に次はどんな不幸が訪…続きを読む