恨み、買います。

葬儀屋で働く主人公のもう一つの顔は復讐代行屋。

それだけでもワクワクしそうなのに、作者の手によって進んでいく文面にはそれだけではない何かが見え隠れしてくる。

恨み、買います。

キャッチーな台詞に熱量のない冷徹な主人公ルーシーのキャラクターにどんどん惹かれてしまいました。

ルーシーの目的は何なのか、なんでこんなことをしているのか最後の最後まで分かりません。
でも展開はどんどん進んでいくからスクロールする指が止まりません。

そのナチュラルな引っ張り方がズルい・・・。

そして本当のラストで点と点が結びつき「そう来たか・・・」とひとりスマホの前で唸ってしまう。

ヒーローでも悪でも神でもない、ルーシーという人間の過去、現在、そして未来を魅せる物語でした。

増黒さんの何かの歌詞になりそうなくらいかっこいい文章が気に入っています。

トラブル発生にて完読が遅くなりました(笑)
とても面白かったです。

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