『三國志演義』の続きを描く明代小説の現代語翻訳プロジェクト、第2弾!

まず「通俗續三國志」でweb検索していただきたい。
本作がトップでヒットする。
三國志系で上位ヒットって、フツーにすごくない?
すごいんだよ。見てってよ。

プロジェクト、と呼んで、最早差し支えないと思う。
ただし、有志による無償の仕事である。信じがたい。
凄まじいエネルギーを必要とする仕事であることは
誰の目にも明らかだろう。本当にお疲れさまです!

本作は『通俗續三國志』の続編に当たるものであり、
大混戦(否、泥仕合感ハンパなし)の八王の乱から、
匈奴など異民族が中華の大地で暴れまくる永嘉の乱、
司馬氏による西晋が滅亡するまでを追い掛けている。

内容に関する解説や本作の見どころについては、
まめ氏のレビューをぜひ参照していただきたい。
私も一応は東洋史屋だが、この時代はド素人で、
応援コメントの物凄さにも圧倒されるばかりだ。

河東竹緒氏は、機械的に翻訳をおこなうのではなく、
正史や地理書などを駆使して地名や役職に注を付け、
特に地勢的な考証についてはAA地図を作成・挿入し、
読者の理解の手助けとなるべく心を砕かれている。

そして、読者としての楽しみは、実はほかにもある。
河東氏の近況ノートに書かれた進捗状況と苦労話だ。
同じ東洋史屋として「わかりますー!」という感じ。
そうでない読者諸兄には未知感があって楽しいはず。


えーっと。

ちゃんと中身のあるレビューを書きたかったのですが、
何かマヌケなことにしかなってないですね。御容赦。
「徳の高い仲間たちによる快進撃の勝ち戦」ではない
というあたりが楽しいです。癖ありな所が人間くさい。

応援しています。