第2話裏庭にダンジョンが…(上)

ダンジョン誕生した日の朝5時、正吾は日課の素振りをしに裏庭にいった。

―素振りとは、野球ではなく、剣道の素振りだ。鍛冶師の正吾は子供の頃から剣道をしていて、自分で作った物を扱うためにも今まで続けてきたのだ―


「・・・・・なに、これ」

裏庭について、一言目がこれだ。

なんと裏庭には、昨日まで無かったドームのようなものがあった。そのドームには、縦2メートル、横1メートルほどの入口があった。正吾は気になりその入口に入ってみた。


「・・・・・う、うわー」


中には階段があり、階段を下りると、そこには高さ4メートル、横幅2.5メートルぐらいの広さがずっと続いていて、地下にもかかわらず外と同じ程ではないが、ある程度の明るさがあった。正吾はそこを進んで行いき、ある程度進むと、鼠が出た。鼠は鼠でも全長50センチほどの大鼠だ。鼠は、正吾に向かって急に走り出し突っ込んできた。正吾は、素振りをするために持っていた木刀を鼠に振り下ろした。しかし、鼠は正吾の木刀をかわし、鼠は一度正吾から離れ、再度突っ込んでくる。正吾は突っ込んでくる鼠にたいし木刀を横に振り、鼠を壁まで飛ばした。鼠は首の骨が折れたのか痙攣していた。少しして鼠が動かなくなった。


「うわっ」


突然、目の前にパソコンの画面のようなものが浮かんでいた。そこには・・・


――――――――――――――――――――

ステータス

名前:神林正吾      レベル1

HP:100 MP:100

スキル      SP:10 


魔法


装備品

ジャージ上

ジャージ下

ランニングシューズ

木刀


――――――――――――――――――――


こう、書いてあった……





目の前にステータスがでて正吾は、30秒近く動かなかった。しばらくすると、装備品の木刀の少し下に『取得可能スキル・魔法』と、でてきた。正吾は、『取得可能スキル・魔法』と、書いてある所に手を伸ばした。

すると……


――――――――――――――――――――

取得可能スキル・魔法

初心者セット SP10 (初回特典)

解体SP10

投石術SP5



火魔法 『ファイヤボール』SP5

水魔法 『ウォーターボール』SP5

風魔法『エアボール』SP5

土魔法『ロックボール』SP5

光魔法『ヒール』SP5

――――――――――――――――――――

画面が切り替わり、この画面がでてきた。


「何これ。選べってこと?」

「ここはゲームか?」


しかし、さっき倒した大鼠はゲームのようには消えず、その場に残ってある。


「よー分からんけど、てきとーに初心者セットでえーか」


そー言って正吾は、初心者セットセットに触れた。すると、もとのステータス画面に戻り


――――――――――――――――――――

ステータス

名前:神林正吾      レベル1

HP:100 MP:100

スキル      SP:0

早熟

鑑定

空間収納

索敵

マップ


装備品

ジャージ上

ジャージ下

ランニングシューズ

木刀


――――――――――――――――――――


と、スキル欄に3つ表示された。


「これが初心者セット?」


そう思いながら、大鼠に向かって鑑定を使う。


――――――――――――――――――――

ビッグマウス……大きい鼠。肉はうまい。

――――――――――――――――――――


「そのままか。肉、食えるんか!」


『食える』とは、岡山弁で『食べられる』を意味する。


次に空間収納の使おうとする。

しかし……


「これ、どうやって使うん?」


と、思い口に出してみた。


「空間収納」


すると目の前に、渦状のモヤモヤが出てきた。そこにさっき倒した大…いや、ビッグマウスを入れてみた。すると小さい画面が出てきてそこに


――――――――――――――――――――

空間収納

ビッグマウス×1

――――――――――――――――――――

と、書いてあった。



「これどうやって消すんだ?」


と、思っていると、急に消えた。


正吾はここで帰ろうと思い、マップを使

い、階段の所まで戻ると、直ぐに上った。


家に戻り時間を確認すると5時30分だった。


「30分たったのか。後30分は素振りをしよう。」


と、言って黙々と素振りを始めた。

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