概要
数たちが見ている世界
名前がついた数たち、特に巨大な数たちが、どのように暮らしてなにを考えているのか、小説にしました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一見無機質な数たちに「性格」があることに気づく
億や兆よりはるかに大きな数の単位である
恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、そして無量大数。
四天王とラスボス風の名前が並ぶ中で「不可思議さんだけなんか可愛い……」と思ったことはありませんか?
この童話の第3話は、その不可思議さんをめぐる物語。
コンピュータの発達により256という数が大活躍。政府はその256から税金を取り立てようと、8乗数(256は2の8乗)に課税する法案を立てます。その結果、とんでもない額の税金を払うことになってしまう不可思議さん。不可思議さんは10の64乗であり1億の8乗です。
その不可思議さんを救うために立ち上がったのは、彼女があどけない10だった頃の恋人であ…続きを読む