何が真実で何が虚偽なのか、それは読者次第。

閉ざされた部屋で起きた『事件』。
語り手が変わる度に証言は食い違い、虚実が混ざり合って謎が膨らむ。

とにかく先が気になって仕方ない。
ストーリー運びが秀逸で、次第に謎が増えていく構成となっています。
読みながら謎を解き明かそうと考えるもよし、増えていく謎そのものを楽しむもよし。
多様性に満ちた良質なサスペンスでした。

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