かの者はローブを身に纏い、真実と嘘の仮面を被る。

 新しいテーマパークで行われるイベントの招待状が、主人公である女子高校生に届く。招待された場に集まったのは、全員同じ高校の生徒だった。そんな主人公たちを待ち受けていたのは、残酷な罰が課されるダウトゲームだった。
 このダウトゲームは、秘密を暴露し合い、より重い秘密を暴露した方が勝者となる。そして敗者は奈落の底で、グリム童話の原話通りの罰を受ける。シンデレラの間の敗者は靴に合うように足を切り落とされ、ラプンツェルの間の敗者は荊の上に落とされて目を奪われる、といった具合だ。お互いの恥部や戦略が飛び交い、好意を寄せていた相手との残酷なゲームもあった。
 そんなダウトゲームの中で、ある雨の日の真実が明らかになっていく。主人公たちの高校の近くの川沿いで起きていた連続殺人事件。そして、主人公たちが抱えていた闇。何が本当で、何が嘘か。

 果たして、生き残れるのは誰か?

 敗者への凄惨な罰を与えるシーンもありますが、グリム板の童話の世界と一緒になっているので、不思議と拒否反応はありませんでした。1話1話が短く、思わず一気読みしたくらい面白かったです。

 是非、御一読下さい。

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