儚く美しい人

少女のふとした気まぐれで弔ってやった蝶が、美しい青年の姿で現れる。
蝶のアヤカシは「ここにいさせてくれ」と言うのだが……。

幻想的でどこか懐かしい香りのする、美しい掌編です。

家に引きこもる繊細な少女を守ろうとする、蝶の青年ミヤマの一途な思いに打たれます。

「君は強く、そしてとても、やさしいんだよ」
ミヤマの最後の言葉に、救われる思いがしました。

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