読んでいるこっちが恥ずかしくてブラウザ落とすくらい甘い恋物語

キャラクターの言葉遣いはもちろん地の表現もすべて平安文化に合わせたものとなっており、世界観が凄くしっかりしています。そのため作中で織り成される恋愛模様にリアリティがあり、自然と感情移入していました。

また登場人物が凄く魅力的。紀乃のツンデレっぽい奥ゆかしさ、藤の宮の天然のほほんでも芯の強い感じなど、それぞれの言動一つ一つに個性が出ていて、つい心の中で励ましたり、心配になったりします。特に紀乃の照れ屋で甘々な反応とか見ていますと、もうブラウザそっ閉じしたくなるくらい、読んでいるこっちが恥ずかしくなります。

平安時代の文化的背景や和歌について知らなくても、純粋にラブストーリーとして引き込まれます。気になってはいたけど、その点で敬遠されていたという方も、ぜひ読んでみてください。

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