オークショニアに気を取られるな

本作は小気味良いテンポ(まるでオークションのそれに似ている)で話が進んでいく。
お仕事系ミステリーにラブコメ的な要素がプラスされているという印象。

言葉の選び方が良いのか、内容がすんなりと頭に入ってきて映像として理解しやすいのがとても良い。
なにより、オークショニアという仕事について語られるところが楽しい。自分の知らない職業という事もあるが、こういう世界があるのかと興味をそそられるのも、作品をもっと読み進めようと思う要因の一つだろう。

しかし、まだ過去に戻った事についての真相は不明のまま(第4章終了時点)なので、ここからのミステリー的アプローチに期待。
オークショニアに気を取られて、ミステリーという点での大事なポイントや伏線を見逃している可能性があるのではと感じるので、すでに読んだ方ももう一度読み返してみては如何だろうか?

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