オークションの神様はいるのかもしれない

ループもの初体験でした。

オークションを取り仕切る競売人=オークショニアが主人公の作品ですが、その臨場感あふれるオークションニアの仕事っぷりを垣間見ると思いきや、突然、オークションの最中に過去に戻ってしまいます。

さりげなくはじまる時間のループ、手探りで主人公が選択肢を一つ一つ試していく描写に引き込まれていき、ついにループから脱したときの達成感!

それはきっと競り勝ってお目当ての商品を落札したときの高揚感と一致するのではと思います。

鍵となるのは三人の後輩たち。
仕事に恋愛、そしてオークションの魅力をループという仕組みで料理した『やり直すオークショニア』

是非、お読みいただきループの楽しさと切なさを味わっていただきたいと思います。

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