遥から彼方まで 遠藤孝祐様

 お久し振りの方はお久し振りです。


 紹介おじさんこと、私です。


 他者様の作品を好き勝手に書き連ね、挙句そこに紹介文をつけるという奇異行動を重ねて、一定以上の知名度を得たような気になっています。


 ぜひとも一定以上の収入も得られないかなと画策しております(金の話スタート)。


 あれほど綺麗に(綺麗に?)完結させたにも関わらず、またこうして更新をしているのかと申しますと、また一人犠牲者が作品を書き上げたので、その感想を述べようという魂胆であります。


 もしまだこの作品紹介を読んで頂いている方がいるのであれば、いいたいことはあると思います。


 めっちゃあると思います←あるだろうね。


 ですがまあ、余興のようなものだと思って頂き、戯言にお付き合い頂ければ幸いです。




 遥から彼方まで〜またママに会いたかったけど、迫られるのは予想外〜

 遠藤孝祐様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884415915




 サブタイトルの軽さは際立っていますが、タイムトラベル×タイムリープといった、時間に纏わる出来事をメインとした物語です。


 ジャンル的にはSFですが、バトル展開があるわけではなく、過去の世界における交流が主な展開の主眼となっていますね。


 母親がいなくなったからまた母親に会いたいと願ったから、ひょんな出来事で過去に飛びます。ドラえもんの道具のような便利グッズを持った幼馴染と一緒に。


 ただ単に過去でママと交流して終わり、というわけではなく、物語には様々な謎が出てきます。


 世界がタイムリープする理由は、宇宙人と評される母親の謎、そして幼馴染カナタの正体とは。


 徐々に物語の謎が明らかになっていく様は、後半になるにつれ、物語の盛り上がりが加速します。


 どんどん先が気になっていく後半は、なかなかの見どころであるように感じました。





 とはいえ、良いところばかりでもないというのは事実です。


 過去に行く展開はまあいいのですが、一応の主眼であるタイムリープに至るまでが長いです。第一ループまで6万字ってどういうことやねん。


 そして、SF的な設定は多少緩い気がします。一応は現実に即した理論を応用しているようですが、提示された情報が少なく、母親の正体の部分の設定しても動機付けなどの薄さを感じます。


 いい意味で言えばライト。厳しくいうと考慮不足感も否めません。


 そして全部読んだからこそいえるのですが、怒涛の展開がごった煮です。


 物事が解決して収束に向かって行く後半が、終わりの部分全体としてやりたいことを詰め込みまくっている様子が伺えます。


 タイムリープの解決や遥の心の変化。カナタの正体とそれに纏わるエピローグ。一連の流れは理解できないでもないのですが、どうしても感情を揺さぶる展開を詰め込みすぎです。

 もっとスマートで、物語の規模にあった流れを組んで行った方が、物語の完成度としては高くなるんじゃないかと思いました。


 後は話数がそこそこあるのですが、細かな展開を積み重ねて行くタイプなため、どうしてもテンポが悪い印象を受けます。一つのシーンをしっかり描き、きちんと意味を持たせる。今後の課題となるでしょう。


 さて、割と批判的な物言いをしましたが、これでもちょっと悔しいのです。


 なんせわかっていたにも関わらず、


 泣かされてしまいましたから。




 時の謎に迫る本格SFかと思いきや、過去の母親や幼馴染とラブでコメるSFラブコメかと思いきや


 親子としての思いやりや家族愛といった根幹を描きたかった様子が伺えます。


 過去において遥とカナタは色々な人たちと交流し、色々な思いを知ります。


 母親がいなくなったことでどこかふさぎ込んだ遥は、徐々に未来というものを意識していきます。


 生きている以上、様々な傷や困難がつきまといます。時には足を止めて、痛みにうずくまってしまうこともあります。


 けれど、いずれは乗り越えられるという物語としてはありがちながら、心を揺さぶられるテーマが描かれています。


 のちのち考えれば、今までの展開は実は意味があったんだとわかったり、後半の展開に繋がっている部分があると思えば、感動はプラスされます。


 そして、途中から察しがついてくるのですが、カナタの正体について考えると、もうだめです。愛しくて仕方ありません。


 絶対に幸せにしてあげたい(直球)。


 彼女の正体を知った後にとあるシーンを思い出すと……罪深さがやべえ。

 まあ遥はその時は知らないのでしょうがないとはいえ、ねえ。


 わかっていても、キャラクターを好きになれば好きになるほど、こころが動かされる物語。

 オススメできると思います。






(あっ、遠藤さん。これでよろしかったでしょうか?)

(おう。わりいねぇ。これはちょいと心ばかしのお礼。黄金色の菓子でさあ)

(おお勿体無い施しを。こちらこそ申し訳ないです)

(しっかりと受け取っておるではないか。お主も悪よのう)

(いえいえ、遠藤様ほどでは)

((フォーフォッフォッフォッ))






 なんだこれは(真顔)。





 さて、もうそろそろいいですかね?




 なんで自分の作品の感想を言っとるねーん!(ついに言った)。


 しかもこの時点ではまだ完結まで更新しとらんじゃーん!


 いやでも、ふと思ったわけですよ。


 小説の一番最初の読者って、作者自身じゃないですか(そりゃそうだけど)。


 ならばもういっそのこと感想を言ってしまおうという斬新な試みです。


 まあ正直書いた自分としても不満点や納得のいかない点に溢れていますが、それでもそれは愛なのです。


 実際書きながら泣いていたのは事実ですしね(絵面の酷さ)。


 思い入れがあるからこそです。


 もしお読みいただければ嬉しいです。








 さて、次回予告です(ん?)




 作品を紹介させてください。


 完結させた遠藤は、よだれを垂らしながら鼻をほじっていた(嘘ですから!)。


 作品を読み漁り感想を漏らす日々は終わり、平穏を感じながらもどこか物足りなかった。


 とりあえず連載中の小説やエッセイを仕上げつつある中、とある衝動は沸々と湧き上がって行くのだった。


 そうだ


 作品紹介を


 またやればいいんだ……!






 遠藤は考えた。また同じことをやったとしても、それはただのやり直しでしかない。むしろネタを使い切っている分、企画としてのおもしろさは半減してしまうだろう。


 ならば、新しい試みが必要だ!


 感想のテンションを決める、感想の内容決定ルーレット!


 読む順番がモチベーションに左右されないように、完全ランダムに決める、くじ引き制の導入!


 体力や気力等を考慮して、予め連載中の作品の書きだめ!


 様々な試みを考慮した結果、遠藤は笑みを浮かべていた。


 これなら……やれる!




 そんな中現れた、新たなる敵の存在。


「我は邪神リスパダール!明日この世界を粛清する!」


 かつて鍔迫り合いを交わしたライバルとの共闘。


「へっまさかお前と共に戦う日が来るとはな!それと便座カバー!」


 愛すべきものの嘆き。


「ワンワンワンワンワオーン」


 明かされる真実。


「実は……わしがお前の本当のパパじゃったのじゃー」


 様々なドラマを乗り越えた後の、作品紹介に纏わる物語の行方とは。


「彼はもう……許されたのだ」




 あなたの作品を紹介させてくださいH(はいぱぁ〜)




 2018年2月頃開催予定。












 え?マジでやるの?

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あなたの作品を紹介させてください 遠藤孝祐 @konsukepsw

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