選手の利き腕を調べてみた。 ~MLB編~
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
●利き腕(利き手)
右投げ右打ちや右投げ左打ちなど、野球選手には投げる時の利き腕と打つ時の利き腕がある。
今回、MLB各チームの40人枠に入っている選手(40人ちょうどとは限らない)の利き腕を調べ、どの利き腕の選手がどれくらいいるかをまとめてみた。利き腕は、日本時間で2020年4月4日時点の選手一覧を参考としている。
選手一覧を見て数えて計算して……というアナログな方法でやっているので、数え間違えなどがあるかもしれない。あらかじめ、ご了承ください。
●ピッチャー:657人
・右投げ右打ち:451人(68.65%)
・右投げ左打ち:30人(4.57%)
・右投げ両打ち:7人(1.07%)
・左投げ左打ち:137人(20.85%)
・左投げ右打ち:32人(4.87%)
・左投げ両打ち:0人(0%)
※小数点第3位を四捨五入
・右投げ:488人(74.28%)
・左投げ:169人(25.72%)
・右打ち:483人(73.52%)
・左打ち:167人(25.42%)
・両打ち:7人(1.07%)
●キャッチャー:87人
・右投げ右打ち:64人(73.56%)
・右投げ左打ち:15人(17.24%)
・右投げ両打ち:8人(9.2%)
・その他:0人(0%)
・右投げ:87人(100%)
・左投げ:0人(0%)
・右打ち:64人(73.56%)
・左打ち:15人(17.24%)
・両打ち:8人(9.2%)
●内野手:253人
・右投げ右打ち:136人(53.75%)
・右投げ左打ち:67人(26.48%)
・右投げ両打ち:37人(14.62%)
・左投げ左打ち:10人(3.95%)
・左投げ右打ち:2人(0.79%)
・左投げ両打ち:1人(0.4%)
・右投げ:240人(94.86%)
・左投げ:13人(5.14%)
・右打ち:138人(54.55%)
・左打ち:77人(30.43%)
・両打ち:38人(15.02%)
●外野手:202人
・右投げ右打ち:95人(47.03%)
・右投げ左打ち:43人(21.29%)
・右投げ両打ち:14人(6.93%)
・左投げ左打ち:46人(22.77%)
・左投げ右打ち:2人(0.99%)
・左投げ両打ち:2人(0.99%)
・右投げ:152人(75.25%)
・左投げ:50人(24.75%)
・右打ち:97人(48.02%)
・左打ち:89人(44.06%)
・両打ち:16人(7.92%)
●指名打者:2人
・右投げ右打ち:1人(50%)
・右投げ左打ち:1人(50%)
・その他:0人(0%)
・右投げ:2人(100%)
・左投げ:0人(0%)
・右打ち:1人(50%)
・左打ち:1人(50%)
・両打ち:0人(0%)
※今回調べた限りでは、指名打者として登録されていたのはネルソン・クルーズと大谷翔平の2人だけだった。大谷はトミー・ジョン手術を受けてから投手復帰していない事で指名打者登録になっている(復帰したら投手登録されていた)可能性が高い。なお、2020年から二刀流選手(Two-Way Player)というジャンルが新設される事になっている。
●野手全体:544人
・右投げ右打ち:296人(54.41%)
・右投げ左打ち:126人(23.16%)
・右投げ両打ち:59人(10.85%)
・左投げ左打ち:56人(10.29%)
・左投げ右打ち:4人(0.74%)
・左投げ両打ち:3人(0.55%)
・右投げ:481人(88.42%)
・左投げ:63人(11.58%)
・右打ち:300人(55.15%)
・左打ち:182人(33.46%)
・両打ち:62人(11.4%)
●全体合計:1201人
・右投げ右打ち:747人(62.2%)
・右投げ左打ち:156人(12.99%)
・右投げ両打ち:66人(5.5%)
・左投げ左打ち:193人(16.07%)
・左投げ右打ち:36人(3%)
・左投げ両打ち:3人(0.25%)
・右投げ:969人(80.68%)
・左投げ:232人(19.32%)
・右打ち:783人(65.2%)
・左打ち:349人(29.06%)
・両打ち:69人(5.75%)
●まとめ
プロ野球のピッチャーの左投げ率は28.96%と30%に迫る数字だったが、メジャーリーグでは25.72%に留まり、4人に1人程度だった。
キャッチャーが右投げだけなのはプロ野球と同じで、これはキャッチャーが右投げが有利とされるからだと思われる。
メジャーリーグの内野手の左投げは13人(5.14%)いたが、全員がファーストだった。ファーストは左投げが有利とされるポジションであり(セカンド・サード・ショートは右投げが有利とされる)、ファーストに限定すると54人中13人(24.07%)が左投げ。なお、プロ野球で左投げの内野手は1人だけだった。
野手の左投げ率は、プロ野球選手は4.67%と20人に1人いないぐらいだったが、メジャーリーガーは11.58%で9人に1人程度。日本でも海外でも左利きは10人に1人くらいだと思うのだが、プロ野球の場合はピッチャーに左投げが集中しがちなのだろう。
投手と野手の合計では、プロ野球の左投げ率17.2%に対して、メジャーリーグでは19.32%となっている。およそ5人に1人が左投げという割合だった。
打撃の利き腕は、野手に限定すると、右打ち55.15%、左打ち33.46%、両打ち11.4%だった。プロ野球の場合は、右打ち54.22%、左打ち43.11%、両打ち2.67%。
右打ちの割合は同じくらいだが、左打ちと両打ちは10%近い差が出ている。メジャーリーグでは、左打ちをやるくらいなら両打ちをやるというパターンが多いのかもしれない。
両打ち2.67%だと対戦する両チームの野手を合わせた中に1人いるかどうかだが、11.4%だと打線9人の中に両打ちが1人という割合。ベンチ入り出来る人数が少なく控え野手が少ないメジャーリーグでは、両打ちの選手が重宝されている。
日本では左投げ右打ちと左投げ両打ちの選手は非常に珍しい(プロ野球では全員外国人選手だった)が、メジャーリーグではそこまででもない。特に、左投げ右打ちはピッチャーに多く、その割合は4.87%にもなった。
※プロ野球編はコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054894985193
※利き腕の有利・不利についてはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884543662
※試合に出場出来る選手についてはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884389707
カクヨムで野球用語の解説をしてみた。 煌木咲輝良由花 @kirakizaki
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