ルクトニア領はいつだって愛で満たされているんだ

幼馴染の二人がそれぞれ女装と男装をして事件解決に挑みつつ恋を育てる物語です。
夢とときめきがたくさん詰まっています。

ルクトニア領領主の息子のアルフレッド、女装はなんだか楽しそう!
でも、男装をした幼馴染のオリビアには振り回されっぱなしで、恋はうまくいきません。
せっかくいい雰囲気になることもあるのに、オリビアはぜんぜんアルの気持ちに気づいてくれない!
その様子が何ともいじらしく可愛らしく、読みながら私の方が「あー!」とか「ぎゃー!」などと言って興奮していました。
はたしてアルの想いはオリビアに届くのか!? きっと届くって信じてるけど、でも、いつどうやって!? ここまでやってもオリビアは気づいてくれないんだよ!?
アルを応援せずにはいられませんでした。
また、背が高くなったとか、男らしくなったとか、時々異性であることを意識してしまう描写が入るのも幼馴染もののおいしいところ。
なかなか運命を感じられないのだって二人の距離が近すぎるから。
分かっちゃいるけどもどかしい!
でもそのもどかしさがラブストーリーのいいところなんですよね。キャラと一緒になって一喜一憂していました。
最後の大団円にはほっと息をつきました。お幸せに!

『ルクトニア領百花繚乱円舞曲』という作品の続編、子世代編ですので、百花繚乱で活躍していたみんなが大人になって政治をしたり子育てをしたりする描写が盛り込まれています。
前作から引き続き拝読した者としては、いくつになってもウィリアムもユリウスもかっこいい……!とときめかされました。
みんなが幸せそうで何よりです!
二代連続でハッピーエンドになってくれて私も安心です。
ぜひぜひ百花繚乱の方もお読みください。

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