それは耐え難いほど魅惑的な赤い誘惑

一読して、高橋たか子の誘惑者を思い出した。
ただ、誘惑者の主人公は、その誘惑に全身を晒しながらも帰還している。

誘惑者には、こう書かれていた。

「火口のなかはぱあっと明るい」

誘惑は、真紅に染められる。
赤は、生の色なのか、あるいは死の色なのか。
何であれそれは、強度の世界、非知の世界であり耐え難い誘惑でわたしたちを誘う。

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