アイデアがとてもいいです。異能の設定がいかされています。そして、主人公がかっこいいですね。描写も素敵に流れて行き、まとまっています。起承転結もばっちりです。是非、ご一読ください。
ちょっとした特技を持った殺し屋の物語。その殺し屋は、もっともスマートにターゲットを殺すことができる。依頼は断らない。獲物は逃がさない。それが彼の流儀だ。 依頼主は、殺人が遂行されたことを訝しげに思うだろう。だって、まだ依頼した人物は、その時点では生きているのだから。しかし、翌朝のニュースにおいて、依頼主は殺し屋の話を事実として受け入れざるを得ない。 さて、どうやって彼はターゲットを殺したのか? 淡々と語られる文章。 最後の一文を、見落としてはならない。
殺し屋である彼女が持つのは、読んで字の如く非常にシンプルかつ奇妙な能力。確かに見栄えこそ良けれども、仕事における実用面ではあまり役に立ちそうにないかもしれません。ですがその印象は、簡潔かつ伝わりやすい文章を読み進めていくうち、一気に変わる事でしょう。彼女が放つ爽快な「どんでん返し」、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
頭は生きているうちに使わなければ!と思わせるキレッキレなトリックに思わずフフフッとにやけてしまいました。面白かったです。
文体も読みやすく、面白かったです
まさにタイトルの通り、暗殺者の商売道具でもある銃の存在について、ふと考えてしまう作品です。実際にこんな能力があれば、日常生活において色々と便利そうですね…… 1000文字前後という文字数でありながら、話が見事にまとまっています!
最近、小説の面白さのひとつは脳がハッとすること、とどこかで読んだのですが、まさにこの小説は脳が喜ぶ感じのするお話でした。ありがとうございます!