「どうぞ。あったかでやさしい物語に『カラムーチョス』を和えてみました」

『モノノ怪クリニック 第弐集』ということで、
とうぜん第壱集もあるわけです。

ですが……

「すぐに第弐集からよみたいんだ!」

「いますぐ読まなければ、オレの心臓は……もたない」

「息子から『彼女を孕ませた』と電話が……30万円必要らしいけど、すぐに振り込んだ方がいいでしょうか?」


そんな方のために、『モノノ怪クリニック』ダイジェストを書きました。おもわず、そんなお節介をしたくなるほどに、この作品のファンであるということです。ひとりでも多くの人に読んでもらいたい。そんな気持ちを強くもってしまう、万人にお勧めできる物語です。



~ここから



医者では治せぬ不治の病。
モノノケに憑かれた人々を治すという奇跡の医者ヤマブキ。
その傍らには可憐な妖狐少女クロコ。

そんなコンビが贈る、痛快退魔アクション!

『引き裂いてモノノケ!――対妖魔医ヤマブキ』


――予告


「……山吹先生! もう貴方しか頼れる医者はおらんのです! この子に憑いたモノノケを退治してくだされ!」

「……よろしい。ならば3千万だッ!」

「なんて法外な……」

「そ、そんなお金は……我が家には」

「ならば、他をあたってもらおうか。クロコ君。お客さまがお帰りだ」

「ま、まってくれ! この子はやっと授かった私達の宝。わかった、わたしには保険金がかかっている。その金で……」

「貴男よして!」

「……わたしが死んでも、この子が助かるならば、本望だ」

「……貴男」

「……決心がついたようですな。ならば祓って差し上げよう。クロコ君。準備を」

「ハイ先生!」


(略)


「……真のモノノケとは……人の心、そのものなのだよ」

その他のおすすめレビュー

北乃ガラナさんの他のおすすめレビュー362