ユニークな妖怪珍事件を、優しい腹黒先生と謎の少女が解決します

大人気連作短編の第弍集ということで多くの読者様には説明不要の面白さかと思います(^^)

ですが、(前作読んでないけどこちらからで大丈夫かな?)とドキドキしながらレビューで内容確認している方のために、私が仕入れた情報と私見を織り交ぜて、この作品の見どころを解説したいと思います(^^)

☆妖怪のオリジナリティ
本シリーズに登場するモノノ怪は、すべて作者様のオリジナルキャラクターです!
聞き慣れないユニークな名前に、どんな姿かたちの妖怪だろう、どんな特徴をもっているのだろうとワクワクしますし、実際に登場する妖怪たちはとてもユニークでどこか憎めないキャラばかり。この妖怪たちと山吹先生やクロコとの掛け合いがとても面白いのです。

☆山吹先生の腹黒さ
モノノ怪が出るという噂のせいで閑古鳥が鳴きっぱなしの七ツ闇クリニックの山吹先生。
顔もよろしくて人当たりも良いのですが、意外と腹黒いところがあります。主人公なのに(笑)
腹黒いと言っても決して悪人ではありません。
むしろ、やっぱり根はすごく優しくていい人なんです。
そんな人でもちょっと腹黒い部分が見えてしまうのも当然といえば当然かも。
そのバランスが人間くさくて憎めないのです(*^_^*)

☆クロコちゃんが可愛い♡
山吹先生のクリニックに出入りして、クリニックの経理的なことを引き受けているクロコちゃん。
見た目は可愛らしい少女なのですが、彼女の正体は実は……。
謎の少女クロコちゃんですが、どうやら山吹先生には特別な思いがあるようで、お金方面にはからきし駄目な山吹先生を心配し、あれこれ世話を焼いてくれます。山吹先生は気づいてませんけど、モノノ怪たちとの交渉はクロコちゃんがいなければ成り立ちませんね!

☆クリニックにくる子供たち
患者が来ないクリニックですが、町の子供たちはしょっちゅう遊びに来ます。
子供好きというわけではない山吹先生ですが、彼らのために毎回おやつを用意しています。そのおやつも有名どころがモチーフになっていて、今回はどんなお菓子が出てくるかというのがちょっとした楽しみになっています(^^)
そして見逃せないのが、マサヒコ君の見事なグレーの坊主頭。
ビロードのような彼の頭の手触りは山吹先生も虜になっており、毎回あの手この手で彼の頭を撫でようとしますが、マサヒコ君もなかなか触らせてくれません。この攻防を見るのも毎回楽しみです!

──と、お楽しみポイントが満載で、読み終えた後には必ずほっこりと心が温まる、そんな素敵な物語。
第弍集だからと躊躇っていてはもったいありません!
今すぐ読んでみてくださいね♬

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