少女ならではの、無垢な心でつづられた日記なんだなあ

言ってしまえば少女がマニキュアを塗って学校に行くことを先生や母親にたしなめられる話なのですが、彼女がそうした理由が、心の変遷がとても丁寧に表現されていて、ああ、私にもかつてこんな時代があったのだ、ということを思い出させるのです。
ただただ純粋な感情。思春期の少女の。
そこには強弱や濃淡はなく、無垢で、真っ白で、だからこそ肉色のピンクのマニキュアや真っ黒で主張の激しいマニキュアの色が映えるのだと感じました。

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