サンタクロースのお手伝いは、ラクじゃない!

作者 笛吹ヒサコ

ブラック企業 in ファンシー!(笑って泣かせる素敵なノスタルジー)

  • ★★★ Excellent!!!

 ジングルベル、ジングルベル、鈴がっ鳴るー!
 そんなわけでご紹介します。
『サンタクロースのお手伝いは、ラクじゃない!』です。

 ネットで仲良くなったトナカイ(!?)に導かれ、あれよあれよと言う内に異世界に。
 そして、クリスマス前のサンタクロースのお手伝いをすると言うファンシーなお話です。
 ……が、一筋縄じゃありません。
 現れたのはイケメンサンタ(ドS)。
 そして、主人公の男子高校生は、トントン拍子に言質を取られて、半ば強制的に労働することに。
 ツンデレなノームの女の子は単純作業で精神を尖らせていて、ヒステリック。そして、作業場では「家に帰りたい」と泣き叫ぶノームたちの阿鼻叫喚の地獄絵図が。
 なんと言うブラック企業……

 しかし、クリスマス当日にやらされた仕事には笑いました。
 確かに欠員が出て困ってるところに来たのなら、その仕事ですけれど(笑)
 さて、そんなファンシーかつファンシーでブラック企業なサンタのお手伝いですが、最後はほっこりしてじんわり泣けます。
 いつまでもサンタを信じる子供でいたい。でも、みんな大人になって、次の世代にサンタクロースと言う夢のある存在とそのお話を伝えていく。
 読み手のノスタルジーが大爆発するラストはお見事です。

 理不尽だけれどストレスフリー! 思わず笑ってしまうお手伝い。
 ツンデレノームの女の子の可愛さに悶え、そして最後には押し寄せるノスタルジーで泣いてしまう、そんな素敵な物語はどうでしょうか。
 一味違った異世界転移。読み終わった後、みんなの良く知るあのサンタが、心の中に現れるかもしれませんね。
 オススメです。

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