とても素敵なお話に笑顔がとまりません。
少し早めのクリスマスプレゼントを頂いた気持ちになりました。
夢かと思ったホリデーワールド。
ここにはツンデレノームに喋るトナカイ、イケメンサンタがいる摩訶不思議な世界。
トナカイの扱いに同情し、ツンデレノームに癒され、ブラックサンタに人生を学ぶ素敵なお話です。
終始笑いっぱなしでしたが、クリスマスを迎えた後のラストに思わず感動させられてしまいました。
子供がいるなら、なおさらですね。
夢を配るのは楽な仕事じゃないんです。ハードな仕事をやり終えた後だからこそ見えるものがあるのですね。
子供の頃の気持ちを思い出させてくれる、素敵なお話でした。
あなたも是非、一歩早いブラックで素敵なホワイトクリスマスを迎えてみませんか?
ジングルベル、ジングルベル、鈴がっ鳴るー!
そんなわけでご紹介します。
『サンタクロースのお手伝いは、ラクじゃない!』です。
ネットで仲良くなったトナカイ(!?)に導かれ、あれよあれよと言う内に異世界に。
そして、クリスマス前のサンタクロースのお手伝いをすると言うファンシーなお話です。
……が、一筋縄じゃありません。
現れたのはイケメンサンタ(ドS)。
そして、主人公の男子高校生は、トントン拍子に言質を取られて、半ば強制的に労働することに。
ツンデレなノームの女の子は単純作業で精神を尖らせていて、ヒステリック。そして、作業場では「家に帰りたい」と泣き叫ぶノームたちの阿鼻叫喚の地獄絵図が。
なんと言うブラック企業……
しかし、クリスマス当日にやらされた仕事には笑いました。
確かに欠員が出て困ってるところに来たのなら、その仕事ですけれど(笑)
さて、そんなファンシーかつファンシーでブラック企業なサンタのお手伝いですが、最後はほっこりしてじんわり泣けます。
いつまでもサンタを信じる子供でいたい。でも、みんな大人になって、次の世代にサンタクロースと言う夢のある存在とそのお話を伝えていく。
読み手のノスタルジーが大爆発するラストはお見事です。
理不尽だけれどストレスフリー! 思わず笑ってしまうお手伝い。
ツンデレノームの女の子の可愛さに悶え、そして最後には押し寄せるノスタルジーで泣いてしまう、そんな素敵な物語はどうでしょうか。
一味違った異世界転移。読み終わった後、みんなの良く知るあのサンタが、心の中に現れるかもしれませんね。
オススメです。
サンタさんの存在って、それだけでファンタジー要素満載なのに、
ここまで盛り上げるサンタのファンタジーって、他にあるのでしょうか!?
と思うほど、読了後の感動が半端ないです。
「ピーターパン症候群」。本作ではそういった用語は使われてはいませんが、「大人になりたくない」というテーマが扱われているところが、心理的な作品をものすごく好む私は本当に惹かれました。
もしかすると、誰もがもっているのではないかと思うこの症候群。
私は大人になりたくてたまらない子どもでしたが(笑)、
クリスマスは誰もが子どもになっていい日だと思うんですよね。
プレゼントを渡すのも良し、貰うのも良し、
そして、その習慣を次の時代へと繋いでいくのですよね。
短編の中で魅せる、駆の、成長の仕方も素晴らしいです!!
あと、可愛らしい見どころを申し上げますと、サンタクロースの、「ス」の部分と、愛らしいノーム達(とてつもない努力をする姿を含みます)です☆彡!(๑•̀ㅂ•́)و✧
この感動を、是非一緒に堪能しましょう!
まず、クリスマスという季節外れの題材を選んだ作者様の意外性に驚かされます。
テンポのいい文章と、鬼畜なイケメンサンタさんと、可愛いノームたちのキャラクターに癒されました。
そんな彼らとの関わりの中でうっすらと見えてくるカケル君の悩み。
誰もが一度は思い、そして大人になってからもそう願ってしまう現実を知っている自分としては彼のことが他人事とは思えませんでした。
サンタたちとのやりとりのなかで、カケル君は多くのことを学びます。そして、読者である私自身もこの物語から得るものがありました。
季節外れのクリスマスプレゼントをありがとうございます。