星のゆりかご ――最強の人工知能は母親に目覚めました。――
たけまこと
誕生
第1話 ベンチャー
「おい、見ろよこれは……面白いぞ。」
木星連邦の人工知能開発局の外郭団体の下請けで分子コンピューターの研究を行なっていたベンチャー企業の研究所のことである。この企業を立ち上げたうちのひとり、若手研究者のシンジが言った。
「何がおもしろいんだ?」
「この分子構造にした時電圧をかけると変化するんだ。」
吹けば飛ぶようなベンチャー企業であったがシンジ・アスカは才能あふれる天才的なひらめきを持っていた。
「確かに変化するようだがそれがどうかしたか。」
「ただの変化じゃないんだよ電気の周波数を変えた場合とか、ほら波形を変えるとまた別の形に変化するだろう。」シンジは分子分光器を指さして言った。
「なるほど面白い性質だ。」
アラン・ダニエルがそれを見て言った。シンジとは大学の同期で共にこの会社を立ち上げた仲間だ。シンジの話を聞いて周りにいた他のスタッフも集まってきた。
「それだけじゃない、ほら、刺激にあわせた変化がおきた部分より先の部分が変化を記憶して形状が変わっている。」
「ふう~む、確かにこの構造なら分子コンピュータに応用が可能かも知れないな。」
アル・ジェイ・グレードは分子の動きをじっと見つめていた。
アルはシンジたちの大学で同じ研究室の一級上の学年だったが卒業後シンジ達を誘ってベンチャー企業を立ち上げたのだ。アルの先を見る目の確かさと、その滑舌たる説得力でスポンサーを獲得し会社を切り回している。
「よし、この物質に集中して研究をしてみよう。とにかく使い物になるのかどうか確かめようじゃないかそれが先決だ。」
確かにこの時のアルはこの物質の将来性に対して直感とも言える可能性を感じていたようである。そう言う意味での経営判断や先見性はアルには有ったと言えるだろう。
しかしアルは優れた起業家であると共に野心家でもあったのだ。
コンピューターの分子回路については既に幾つかの製品が作られており最新のコンピューターには欠かせない技術となっている。しかしそれらはあくまでもトランジスタ回路の延長上にあり電気回路の分子化に過ぎなかった。
今アル達が目指しているのはアル達の大学の教授で有ったリチャード・ロキア教授の提唱した理論による電子回路のニューロン的変化をより的確に行う為の分子構造の解明であった。
それは自立思考回路とは異なる発想による自立思考コンピュータを作れることを意味していた。
アル達は直ちに新しい物質の研究に全力を投入することにした。
「任せろ。予算は俺がぶんどってきてやる。」
アルはそう言った。交渉術には長けており今までも何か新発見の度にしっかり予算を取ってきた。アルの交渉術によってこの会社が成り立っていると言っても過言ではなかった。
この物質は過去の分子薄膜回路と異なり立体構造が可能と言う事が特徴的であった。その為今までの回路より大幅な小型化が期待されている。
シンジは少し大きな連続した分子構造を組み上げると理論通りの変化を行う事が確認された。
信号の変化に伴い自らの分子構造を可逆的に変化させる物質という実に奇妙な性質を持った物質がシリコン化合物で作られた事になる。
「この部分に信号を加えると分子が順番に変化していく。単一の物質が刺激によって回路を構成していくのが判るだろう。」
シンジが分子変化を観測する3次元分子観測機で確認する。
「確かに順番に変化していくな。」
分子内の変化がコンピューター画面に表示され、周りでみんなが注目している。今回の実験ではごく小さな塊でシュミレーションしているものの分子的サイズとしてはかなり大きなものとなる。
「端っこまで行くと止まるね。」
「内部の通電状態はどうなっているんだ?」
「電気の通り道は変化が終了すれば確定する。つまり新しい回路が出来たことになる。」
「信号を加える位置を変えよう。」
シンジが予めセットしていた回路に変更する。
「あ、今度はこちらに変化が起きている。」
「最初の信号の変化に上書きされているな。」アルも真剣な目つきで状況を見ている。
「両方に信号を入れて見るよ。」
シンジが今度は2箇所同時に信号を加えると画面上に再び変化が見られる。
「また違うパターンに変化がするな。」
「教授の理論に非常に近い挙動を示すね。」アランが嬉しそうに言う。
「問題は温度だな。このまま大きな塊にすると排熱が出来なくなるな。」シンジが温度計を見ながら言った。
「それは親会社に相談してみよう。」
アルはいつもこうやって親会社から人、物、金を調達してきてくれた。シンジ達にとっては非常に有難い存在であった。
木星インテリジェントが提供する予算はアル達の予想を大きく上回っていた。
同時に木星インテリジェントから派遣された技術者達も大挙して訪れてきた。しかしアルはこれにはあまり良い顔をしなかった。自分たちのノウハウが流出する危険が大きくなったことを意味するからだ。研究は進んでもその成果は親会社に掠め取られる危険性があった。
もっともシンジはそんな事は意にも介さなかった。シンジは自分の分子回路技術は独自の理論でありそう簡単に他人に盗まれる物ではない事を知っていたからだ。しかしそれ以外の付加装置に関しては自分たちだけの開発では無理なことも十分承知しており外部からの技術者は必要不可欠なものであった。
やがて3号機の設計にとりかかる。
3号機からは自我意識の発生を狙える大きさの物を作ることになった。脳本体の大きさは机程の大きさとなり、こうなると2号機のように大雑把な作り方をすると電気の流れ無い部分が出来たり冷却の偏在が有ったりして十分な性能を発揮できなくなる。
その為には2号機出で得られたデーターを元に何度も検討が繰り返された。この辺の工学的な構造はシンジ達の専門外であり優秀な技術者の助言が不可欠であった。
木星インテリジェントは技術者としてヨシムラと言う男を送って来た。
小柄で威勢はいいがぱっとしない中年の男で有った。しかしその技術的素養は非常に高く、物を作るに当たっての牽引力は並外れた物が有った。シンジ達の求める条件を満たすための構造を素早く検討し計画を立てた。直ちにコンピューターシュミレーションを行い構造を変更していく。
その手際の良さに周りの者は皆舌を巻いた。
3号機が完成し今までとは異なる本格的な体制が必要となってきた。既にアルやシンジ達の思惑を大きく超えたプロジェクトが開始される事になってきた。
この頃既にスタッフは200人を超えておりオリジナルのアル達以外はほとんどが外部からの委託チームであった。彼らは協力的では有ったがやはり連携はギクシャクした所が残った。それを上手くまとめたのはアルの技量によるところのものが大きい。
このように人をまとめる能力においてアルは非常に秀でた物があった。
3号機からは教育プログラムと言う概念の導入が行われ、計画的に意識発生メカニズムの起動が目的となっていた。今回の実験で自立思考が発生すれば後はそのプログラム解析とコピーの問題の解決が課題と言うことになる。
電気信号をベースに思考する無機頭脳は当然コンピュータとの直接アクセスも可能と考えられていた為記憶の外部化が大きな眼目点であった。
3号機は2000の電極が挿入されそのひとつひとつがコンピュータで監視されていた。教育プログラムが流され脳の各部分が活性化され能力の分担化が目論まれた。その脳内の変化をマリアはずっとモニターし続けていた。
この頃になると何人ものダイレクト通信を持ったスタッフがマリアに変わり3号機のモニターをしようとした。
しかしマリアのように脳内の働き全体をモニター出来た者はいなかった。それ故マリアも実はモニター出来ていないのでは無いかという事を言い出す者も出てきた。しかしマリアの報告はコンピューターモニターと良好な一致点を見せており逆に一致しない部分を詳細に検討していくと多くの場合マリアの方が正しかったのだ。
マリア自身全く理由は判らなかった。とはいえ偶然にも無機頭脳の内部を覗ける者がプロジェクトの初めから存在したことになる。いずれにせよこれは非常に幸運な事であり信じられない偶然の一致であった。
3号機は徐々に脳内の分化が進行し始めた。それと共に信号を送っていない部分にもひどく反応が活性化しかなり広い部分が活発に活動しているのが観測される様になってきた。
フレドリック教授はモニターを観測しながらそろそろ自我が生まれているかも知れないと考えていた。マリアもまた同様な感覚を覚えていた。明らかに2号機とは違う複雑な反応が脳内から感じられている。
「マリア、3号機に呼びかけて見なさい。」そう言われてマリアは3号機に呼びかけてみた。
「私はマリア、あなたは3号機。」
言語データーは既に3号機には与えられている筈である。もっともマリアが発した言葉はダイレクト通信に変換された信号であるから言葉として認識するか否かは判らなかった。
「私はマリア、あなたは3号機」
オウム返しに声が聞こえた。3号機がマリアの呼びかけに反応したのである。自立思考の最初の関門が突破されたのだ。
「否定、あなたは3号機、私はマリア。」マリアがそう言うと再び反応が有った。
「否定、あなたは3号機、私はマリア。」
再びオウム返しの答えである。マリアは何度か繰り返したが反応は変わらずオウム返しのままであった。
マリアは考えた。3号機に与えられたデーターはいわゆる百科事典の知識だけではなくテレビやビデオのデーターも大量にあたえられたはずだった。
マリアは今度は平遥は言葉を選んでみた。
「いいえ違うわよ。私はマリアという名前よ。あなたは3号機という名前なの。」
しばらく3号機からの返答は無かった。
「私の名前は3号機。あなたの名前はマリア。」
このやり取りをモニターしていたスタッフが一斉に歓声を上げた。史上初めて無機頭脳と人間のコミュニケーションが成立したのだ。
直ちにスタッフによる3号機の評価テストが始められた。どの程度の自立思考が生まれているのかそれを評価するのが今回の試作機の最大の眼目であった。
スタッフがよってたかって3号機を舐めるようにテストを繰り返した。その結果3号機は自立思考をしているが、極めて低い自我しかない。
つまり人の言うことを理解は出来るがそれに対する反応は極めて限定的であり、教えられた事は出来るが状況を分析して対応できる程の自我は無く、 自我を持たない対話型コンピューターと大差が無いということであった。
とは言えプログラムに頼らない自立思考型コンピューターの製造に成功したのであった。アルは大喜びで発表の準備を始めた。ところが木星インテリジェントから今回のプロジェクトは国家機密に指定されたため一切の他言は無用と通知された。
無機頭脳の発明者として大々的なデビューを考えていたアルは憤慨していたが、親会社との契約にその条項があり、勝手に発表した場合は法外な違約金を請求される羽目になることになっていた。
アルはがっかりしていたがシンジはあまり気にしていない様であった。彼に言わせれば3号機は未完成品だからまだ発表には早いと考えていたらしい。自らの功名心が強いアルと完璧を求めるシンジの性格の差がこの時はっきり出た様な所があった。
誰かが3号機にチェスを教えた所誰かと対戦する度に強くなっていき、やがて誰も勝てなくなった。
ヨシムラは将棋を教えてみた。将棋はチェス程すぐに強くはならなかった。ヨシムラが棋譜を一万程読み込ませるといきなり強くなった。それでもなかなかヨシムラには勝てなかった。
しかし一度勝つと二度とヨシムラに負ける事は無かった。
「こいつぁ~つええ~や。」ヨシムラも3号機には感心していた。
この事からも判る事であったが3号機は無機頭脳よりはコンピューターに近くしかも曖昧さを持ったコンピューターとしての能力があった。しかし人間と会話を行える程の曖昧さを持ち得ず決断ができない。それ故強い自我を持ち得なかったというのが結論のようであった。
とは言え3号機はプロトタイプとしては大成功であった。3号機の研究により人間並みの自我が発生する臨界点が予想できたのだ。
アルは報告書を親会社に提出し、4号機の制作予算を計上すると過大に見積もっていたにも関わらず満額の予算が下りてきてアルをびっくりさせた。
木星インテリジェントがこのプロジェクトに期待していることがはっきりしたのでアルは有頂天になっていた。
早速4号機の設計にとりかかる。
4号機は3号機の3倍程の大きさになるその大きさであれば確実に強い自我が発生すると考えられた。
「それでも付加装置を加えると自動車程の大きさになる。ロボットの頭に載せるのは無理だな。」シンジが言った。
「なんだシンジはそんな事を考えていたのか?」アルがシンジに言う。
「アンドロイドの頭に入る人工知能が作りたかったんだよ。」
シンジは見かけとは裏腹の夢想家なところがあったようだ。
「外部コントロールのアンドロイドは既に実用化されているんだ。コロニー内にいる限り問題にはならないさ。」
「まあそうなんだけどね。」少し残念そうに答える。
「部品を小型化しても絶対サイズで人間型に搭載は無理だろう。」
「いいか?自立思考型コンピューターは未だに大き目の部屋一杯の大きさが必要なんだ。グロリアなんか家一軒だ。それに比べたら驚くほどの小型化が出来るんだ。戦闘機にだって載せる事が可能なサイズだぜ。」
「おい、アルまさか君はそんな事考えているのか?」
シンジは今まで無機頭脳のそんな使い方は考えた事が無かった。
「俺が考えているんじゃない。しかし木星連邦は間違いなく考えていると思うよ。」アルは確信を持って言った。
此処に来て初めてシンジは自分の作っている物がどういう物なのか気がつくことになる。
シンジはただ人間の様に考える人工頭脳を作りたかっただけであった。それは必ず人間の良きパートナーになると信じていたからだ。だから兵器としての使用など考えた事も無かった。
4号機の脳には5000もの電極が埋め込まれることになった。その電極に送られる信号の制御に使われるコンピューターに最高性能のセディアが割り当てられた。アルはグロリアを要望したが地球からの輸入は未だに少なくグロリアを要求する部所は限りなく多かった。
結局コロニー管理用が最優先でそれ以外は後回しになる。最新のセディアが提供されただけで十分破格な待遇であったのだ。
4号機の制作は順調に進んでいった。
考えられる最も良い素材が選ばれた。その寿命はコロニーと同じく千年を目指さねばならないからだ。
「材料がよ、寿命を決定するんだ。動く物は交換しやすくして本体は科学変化しないように不活性ガスの中に置こう。一番の問題は冷却系だ半導体冷却装置に最高寿命の物を使用する。」
ヨシムラは考えられる限りの防護策を取った。冷却系統は3系統に分けられそれぞれを独立させる。予算は十分に有り、妥協する必要は無かった。
物を作る事に関してヨシムラの発想と妥協しない性格は疎まれたもの物の誰もその考えに異議を唱える者はいなかった。
4号機が完成し、情報の注入が行われ始めた。マリアはそれをモニターし続けた。
まさしくそれは生命が誕生し、進化する様に似ていた。4号機は次々と脳を活性化し始めやがてそれを統合する部分が大きく広がっていった。これが意志を司る部分であることは疑いの余地が無かった。
やがて呻くような感覚が生まれその部分は活発に他の部分との繋がりを作り始めた。脳内ネットワークが作られ始めたのだ。
ネットワークはどんどん複雑さを増していきそれと共に何かがうごめいているような感覚が生まれ始めた。
マリアはまだ妊娠の経験は無かったがまるで体内で赤ん坊が胎動を始めたような感覚を覚えていた。
確かに4号機の中では新しい生命が生まれようとしている。マリアはまるで4号機の中で胎児が誕生の時を待っているような錯覚を禁じ得なかった。
「まるでお母さんになったような気分だわ。」マリアはそう思った。
4号機は繋いであるいろいろな機器を操作し始めた。3号機の時よりもむしろその反応は稚拙で不器用と言っても良かった。
研究室内を見渡すモニターは訳も判らずあちこちに動いた。
受信している放送は激しく切り替えられた。コンピューターへのアクセスはしたと思ったらすぐに切断された。
4号機はやがてモニターしているマリアに気がついた様である。モニターカメラは動きを止めじっとマリアを見る様になった。
「マリア、4号機に呼びかけて見なさい。」フレドリック博士はマリアにそう言った。4号機にはもう十分な意識が備わっていると判断した様だ。
「マリアは3号機の時のように4号機に呼びかけた。」
「私はマリア、あなたは4号機。」すぐに4号機は返答した。
「私はマリア、あなたは4号機。」
「いいえ違うわ。あなたは4号機、私はマリア。」
「私は4号機。あなたはマリア。」
4号機の返答を聞いて研究所中がどっと沸いた。もうすでに4号機には自我が確立されていることがこの返答で判ったのだ。
マリアは喜びと満足感で胸が一杯になった。あるいはこれが子供を産んだときの母親の気持ちかも知れないとマリアは思った。
直ぐにテストが始まった。明らかに3号機の時とは違っていた。4号機の反応の端々に自我を感じさせると技術者達は喜んだ。
早速チェスを教え込んだ者がいた。3号機同様に直ぐに誰も勝てなくなった。将棋を教えるとヨシムラが対戦を始めた。やはり3号機同様にヨシムラには苦戦をした。
やがてヨシムラにも勝てたがその後は何度かヨシムラが勝った。
マリアは4号機と3号機の違いについてヨシムラに尋ねて見るとヨシムラは こう言った。
「3号機は定石通りだ。最も有効な手法で攻めてくらあ。迷いはないし作戦の変更もスムースだ最小のダメージで回避しやがる。ところがなあ4号機は違う。こちらがブラフをかけると動揺するんだ。手筋を見てるとそれがよく判る。」
そんなものなのだろうか?マリアにはそう言った事には見識が無かったので判断は付かなかった。
「あいつは確かに機械じゃねえな。ちゃんと自分をもってら。けどよ簡単にブラフに引っかかりやがる。結構子供なのかも知れねえな。」そう言ってヨシムラは笑った。
このときのヨシムラの言葉がマリアには長いこと引っかかっていた。
「3号機には心がねえ。コンピューターと将棋をしている気分にならあ。だけど4号機は将棋を楽しんで打ってるぜ。対戦の度に手筋を変えてくらあ。」
ある日木星インテリジェントの社長がバラライト家の人間を連れて視察に現れた。無機頭脳の状況を視察に来たのだ。
バラライトの人間が来たと言うことは木星インテリジェントがコロニー公社への売り込みに成功した事を意味していた。
アルは大喜びでここぞと無機頭脳を売り込んだ。もっと言えば有ること無いこと大風呂敷を広げて無機頭脳のすばらしさをアピールしていた。
さすがにアルの営業力はすばらしく、試験コロニーでの実証試験の確約まで取り付けてしまった。
アクセスいただいてありがとうございます。
登場人物
マリア・コーフィールド 無機頭脳の教育者 無機頭脳を脳科学からサポート
アラン・ダニエル 無機頭脳の発明者 工学的方面からサポート
シンジ・アスカ 無機頭脳の発明者 無機頭脳の理論的提唱者
アル・ジェイ・グレード 無機頭脳の発明者 無機頭脳の営業を得意とする。野心家
タミゾウ・ヨシムラ 無機頭脳製造に関わった技術者
ダイレクト通信 首筋にチップを埋め込み脳から直接通信を行うシステム、脳波通信機
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