竹槍の勇者よ、ドラゴンの味はうまいか?

東北のある田舎町に出現するモンスター・幻獣と戦う地元民の物語です。
登場人物がみんなどこにでもいそう。こういう人、いる! ――そんな人たちが、日常の知恵を駆使して幻獣と戦います。
農薬散布機や地引網で幻獣を倒すところには思わず笑ってしまいました。この道具をチョイスする作者様のセンスに脱帽です。
しかも最後は食べます。
さすが日本人、とりあえず食べられそうなものは何でも食べますよね。
この作品では日常の延長線上に幻獣がいて、幻獣が生活の中に溶け込んでいる。
とても自然で、明日のニュースにクマ情報と同じくらいのレベルで「幻獣が出ました」と報道されそうな。
最後には幻獣が出るようになった原因までちゃんと解明されて、めでたしめでたし。
ここがいつまでもこんな人情味溢れる平和なところであることを祈ります。

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