背景は流れ、主人公は歩く

過去のシーンが背景としてゆっくりと動く前を、主人公が歩いている。場面が切り替わると、過去が浮き上がって、いつの間にかそこに入り込んでいる。そんなやさしいアニメーションを見ているような感覚になります。そして、文字を追う間、ゆっくりともゆったりとも表現しきれない「芙蓉の庭」タイム、とでも言うのか、この物語特有の時間が、読み手である私に流れていました。
時間を感じる。
もしかしたら同じような感覚を得る方がほかにもいらっしゃるかもしれません。
どうぞ読んでみてください。

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芙蓉の庭

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