第10話つまり、TIME ≧ MONEY

 スポーツ? それともお洒落でしょうか? お料理も良いですね。

 どれもが私の心を潤わせてくれます。

 もともと中高六年間ソフトテニス部でしたし、高校では廃部寸前の危機を脱した記憶もあります。

 世界の硬式テニスも実家のテレビで観戦します。たまたま今年のウィンブルドン選手権は勤務の関係でチェックできませんでしたが。

 他には野球も好きなので、甲子園の時期になると、青春を懸けた球児を応援せずにはいられません。


 お洒落は、やはり私も一介の女性ですから、それなりに楽しんでいます。

 二十代前半までは無頓着だったことは事実なのですが、お洒落に目覚めた瞬間の記憶はどうも曖昧です。

 とはいえ、私は今でも流行には鈍感です。

 いつだって私服はシンプルなデザインばかりです。それでも私がお洒落を楽しんでいられるのは、好きな色がはっきりしているからです。

 幼い頃から青、緑が好きでした。

 私服も青や緑が中心、二色を際立たせるために身に付けるのは毎回といって良いほど白。

 つまり、私はデザインよりも色を楽しんでいるのです。


 現在の勤務先には社員食堂はありません。

 強制的に自炊を始めたわけですが、これがなかなか面白いのです。

 とはいえ、入社から九カ月経った今でも、失敗をしています。

 つい最近では、オクラとしし唐を間違えて、激辛の野菜スープを作ってしまいました。

 それでも私は自然と料理をしたくなるのです。

 面倒臭ければ、コンビニ弁当が手間を省いてくれるというのに。


 他にも、私が知らないだけで、皆さまの楽しみが何かしらあるはずです。

 それも、とびきりの。

 私にとってとびきりとは、図書館で過ごす時間そのものです。

 幼い頃から知的好奇心が強く、静かな空間を好むからでしょう。

 作家を志してからは、本に対する執着心がより一層強くなりました。

 具体的には、目標としている作家さまの作品を片っ端から読み漁っています。

 主に、東野圭吾さま、百田直樹さまですね。

 東野圭吾さまの「LAKE」は良くも悪くも親心を巧みに表現していらっしゃいます。

 百田直樹さまの「夢を売る男」は、作家志望の人々の渇望、それを食いものにしている業界の方々の心情をさらけ出していらっしゃいます。

 これは偶然なのですが、私の心を最も奪う存在、図書館で過ごす時間は、最もお金がかからないことでした。

 図書館だけに限らず、金銭的に貧しいときを過ごしたからこそ、せめて時間だけは豊かで穏やかなものにしたいですね。

 皆さまは大好きなことをしているとき、心穏やかになりませんか?

 心穏やかになることを知っていれば、後の財産になると思いませんか?

 私にとって時間とはお金であり、またそれ以上大切にしたいものなのです。

 時間を上手に使えば使うほど、時間だけでなくお金のありがたさを学びます。

 やりたいことが見付かれば、その目標に向かって前進することもできます。

 自然と、足元は照らされています。

 例えるならば、作家デビューを目指してひたすら執筆されていらっしゃるカクヨムのユーザーさまでしょうか。

 未来への補償も確かなギャラもないけれど、皆さまはお好きで物語を紡いでいらっしゃいますよね?

 物語が好きだからこそ、書き続けることも、時間を投資することもできますよね?

 志すさまざまなきっかけがあるでしょうが、行動を現実にされていらっしゃる皆さまを、私は尊敬しております。

 皆さまにとって最高の財産とは、夢に向かっている、つまり執筆されるお時間ではないでしょうか?

 と、私は勝手に思っております。

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