第13話あとがき

 今回、最後まで拙作にお付き合いくださり、本当にありがとうございます。

 さて、しばらく更新が遅れてしまいましたが、その間、私の職場では地元高校生の勉強合宿が行われました。

 私は朝昼夕の各食事に従事しましたところ、若いからこそ勉強に専念できるのかな、なんて生徒に対して感心いたしました。

 毎食後の挨拶に先生からのコメントが出てくるのですが、そこで私は疑問に思いました。

 先生は必ず「より良い」という言葉を何度もご使用になるのです。

 僭越ながらも、私はこのように思うのです。

 確かにスマートフォンなどの誘惑を一切絶った状態で勉強漬けにすることで、時間の有効活用を生徒に身に付けさせることはできたはず。

 けれど、それは勉強に対してだけなのではないか?

 学校の先生は、生徒の第一希望大学への合格を目標に、学習面でサポートしていらっしゃいますが、その先の、大学生活や社会人として送る人生のことをお教えしないのだろうか?

 世界中から指摘されているように、学校では学費を含め生きる上で必要なお金に関する情報を明確に提供しないのだろうか?

 要は、机の上の勉強だけに、一日の大半を使うように指導して良いのだろうか、ということです。

 「より良い」という言葉を使うだけでは、日本の義務教育に浸透された生徒は具体的なイメージが沸かないと思うのです。

 もし私が教壇に立つことを許されるのであれば、職場体験だけでない、社会勉強に重点をおきたいものです。

 また、生徒というのは、交流範囲が学校内あるいは家庭内で収まりますので、ボランティアでコミュニティを拡げさせたいと考えております。

 高卒で人さまを指導できるのであれば、の話ですが。


 さて、カクヨムでは、学生の方も登録されていらっしゃるようですね。

 勉強との両立は非常に大変であるにも関わらず、こうして作品を通じて交流できているのかと思うと、嬉しく思います。

 おそらく、祖父が亡くなる前は教師を志していたからでしょうね。

 私は幼い頃から年下の親戚の面倒を任される傾向にありました。

 高校は学生寮に入ったのですが、中高一貫校、それも寮も中学生と合同だったので、勉強を含めた一切の面倒を見ることになりました。なぜか。

 部活動に至っては、高校の部が再起するまでの間、中学生の指導まですることになりました。

 挙句の果てに、顧問の先生から「お母さん」とまで呼ばれることに。

 どういうことでしょうね?

 おかげで、私は年下の心情というものを理解することになるのですが、その環境に今では感謝しております。

 とくに学生寮に関しては、稚拙ながらもお金の大切さを後輩に教えることができたのですから。

 スーパーの特売の活用法など、もうお手の物です。

 繰り返しますが、どういうことでしょうね?

 当時、私は十七歳だったというのに。制服よりも割烹着が似合う高校生って。


 それはさておき、私はこの作品を通じて出会うことができた皆さまとのご縁に感謝いたします。

 私が拙作に記したことはほんの一部ですが、皆さまのお役に立てることを祈っております。

 本当に、ありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お金でワクワク! ゆうき流 加藤ゆうき @Yuki-Kato

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ