第3話解説1

◎おにぎりランチ持参

 私は一日の三分の一を図書館で過ごします。

 図書館にはカフェスペースはあるのですが、近くにレストランやスーパーがありません。

 まあ、お城の敷地内にあるのですから、お店がある方が不自然なのですけれどね。

 時間を有効に活用するため、食事時間を短縮するために、おにぎりを二個持って寮を出るのです。

 そうすれば、大好きな図書館に滞在する時間が長くなり、私の心はワクワクするのです。


 ✖一人ランチ(勤務地)

 私は普段ホテルマンとして働いています。職業柄、どうしても近辺、県内の情報をお客様にご提供する立場にあるので、情報収集が欠かせません。

 ですが、一人で行くと、費用が馬鹿になりません。

 それに、いざ友人のお誘いでランチに行ったとしても、金額を気にして楽しむことができません。

 ですから、一人での昼食はおにぎりランチにして、友人、先輩との食事に楽しみとお金をとっておくのです。

 すると一回の来店で、人数分のメニューの写真を撮ることができますし、より多くの情報を得ることができます。

 これがもし一人だと、一回で一種類の情報しか得られないのです。

 あなたならば、一人と、誰かと一緒、どちらが良いですか?


 ○一人カフェ、バー、スナック

 「あれ? 前記と矛盾するんじゃね?」

 なんてお思いではありませんか?

 おっしゃるとおり、一見、矛盾しています。

 しかしその矛盾が、リストに大きな意味をもたらしているのです。

 とくにこのリストをおすすめしたいのが、友人との長話が大好きな方です。

 私は同業者との食事が多いので意識はしておりませんでしたが、お話が好きな人ほど、場所を問わず、自分の世界に入りがちです。

 それではもったいない! せっかく店員さんの言動を勉強できるというのに!

 だから、あえて一人を選ぶことをお勧めします。

 その中でも私の一押しが、個人経営のカフェ、バー、スナックです。

 カフェは経営者の好みとアイデアが反映されているので、販売職の方は大変参考になるかと思います。

 また、販売職の方でなくても、雰囲気やマスターの優雅な動きを見ることができるので、知っているという自信をもって、第三者に情報をご提供できます。

 バーやスナックといった水商売の方々は高いレベルの接客をされていらっしゃいます。

 彼、彼女たちのトーク、処世術は、職業問わず学んで損はしません。


 ◎おかわり自由カフェ

 私は性格上、静かな場所を好みます。一人っ子で育ったからかもしれませんね。

 また、年上の従兄からのプレゼントは毎回本だったことも影響して、本好きになりました。

 そんな私は図書館が一番のお気に入りではあるのですが、たまにはコーヒーを飲みながらぼうっとしたくなります。

 そんなときに見付けたのが、老舗和菓子店。

 江戸時代から続くお店なのですが、そこでは二百円でコーヒーのおかわり自由という、節約家には嬉しいカフェコーナーがあります。

 そこではマスターとの会話は生まれませんが、脳をリラックスさせたいときにはうってつけです。

 窓から日本庭園を眺められるのも、ポイントが高いですね。


 ✖一本単位販売のコーヒー

 コーヒーが好きな私は一杯、一本では満足しません。

 それに、おかわり自由カフェの存在を知ってからは、一杯、一本が割高に感じるようになりました。

 購入して後悔するならば、最初から購入しないようにしています。

 だって、お金に対するワクワクが激減するんですもの。


 ✖ファミレスで勉強

 私はホテルの中でも、海外からのお客様を担当させていただいております。

 ですから、語学は何が何でも欠かせないのです。

 現在、英語と中国語で対応しておりますが、韓国のお客さまも多くいらっしゃるので、年末までに韓国語の勉強をスタートする予定でいます。

 余談はさておき、私はかつてファミレスでバイトをしていました。

 夕方は高校生のお客様が多くいらっしゃるのですが、私は頻繁に思っていました。

 「よくこんなにぎやかなところで勉強ができるな。私には無理!」

 家族連れの弾んだ会話、他のお客様の呼び鈴、キッチン係からホール係への呼び鈴、食器を片づける音。

 ありとあらゆる音が重なり、集中できないはずです。

 私ならば、同じお金を払うにしても静かなところを選びます。

 私にとって、ファミレスはあくまで雑談しながら軽食を取る場所であると踏まえています。

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