読むことで見る夢

夢を見ている。
ようでいて、目が覚めている。
見ていた夢こそが現実だったと思い返してみると、モノクロームの中、鮮烈な色彩があったことしかわからない。
読了直後なのに記憶は曖昧で、読み返してしまい、そしたらまた色を発見する。
何度もなんども味わううちに境界線が消え去っていく、そんな体験をさせてくれる、耽美な世界が広がっています。

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蝶を吐く