直径15センチの声

高校一年生の佐倉頼人（さくらよりと）は、ある日の放課後、クラスメイトである遠野真理（とおのまり）と廊下でぶつかってしまう。
荷物をばらまいた彼女の手伝いをして、彼女を見送ると、そこに残されていたおおよそ15センチ四方の厚紙のケースを見つける。
その中に入っていたのは、一般的な最小サイズである7インチより少し小さい、直径15センチのレコードだった。
頼人はそれを持ち帰り、家にあったレコードプレイヤーで再生する。
すると、そこから流れてきたのは遠野真理の声だった――