輪廻の中途に天国があるとは

 まずは「ひとり1つの最高傑作」企画への参加、ありがとうございます。

 天国を描いていながら、宗教観とは無縁に奔放に書いたのだなという印象のある小説でした。
 私は個人的にですが、恋愛ものはバッドエンドかデッドエンドが好きなので、前半のひたすら泣いている彼女の描写は好きでした。
 
 女性向け、ということなので、これは気にしなくてもいいと思いますが。地の文は小説の雰囲気を醸しており良かったと思います。ただ、会話文が若干、小説の持つ雰囲気から離れていたかな、という感じがします。悪く言うと典型的いちゃいちゃ、ですが、良く言えば女性には受け入れられやすいのだろうか、と思いました。