氏がクトゥルフを書いている時、クトゥルフも氏を書いているのだ

 それは、とても不思議な物語でした…ええ、今こうして机でレビューを書いている今も忘れられません。そして、忘却を許さぬ足音はもう、ドアの外まで忍び寄っています。麻薬の売人である主人公は、不思議な少女を拾い、そして…これ以上は、私には、その先には…嗚呼!窓の外にも!しかし、これだけは伝えておかねばなりません。すでに音もなく開いた背後のドアから、濃密な気配が湿った音で近付いていても…この瞬間にも、書いておかねばならないのです。この作品の、淫靡な背徳感と怪異の数々…とても面白いです。何故ならばそれは――

 とにかくオススメです!クトゥルフの雰囲気と一緒に、ロリータとアウトローのバディ物な雰囲気、いけない恋の香りも楽しめます。好きです!

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