その人にしか作り出せない味。だからこそ個性であり魅力的です。

 個性の強い一穂ちゃんと、突っ込み彼氏の拓馬くん。二人の様子が漫才のように進んでいきます。
 私が一番ほほえましく思ったのが、亀の、尾っぽなのか、尻尾なのかの言い合いです。友だちと似たような経験があったので思い出して笑ってしまいました。
 そして、美味しい料理のシーンは、想像しやすいといいますか、きっと誰もが「こんなかんじかな」と思い出せる味であったり、これがまた、食べたくなってくるのですよね。
 一穂ちゃんは最後まで一穂ちゃんのキャラクターが貫かれていて、素敵だなと思います。
 拓馬くんも拓馬くんで幸せそうですし、皆さんの幸せが幸せの味とも繋がっている、そう感じたあたたかい物語でした。是非、読まれてみてください!

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