点ではなく帯のような視点。ヤラれました。

揺れる恋心。青春のヒトコマ。そんな青春ストーリーと思って読み進めていると途中からヤラれます。
一筋縄ではいかない。この作者様。ここに持っていくのかと驚愕ものでした。

精魂込めた巨大な花火。そこに込められたメッセージ。鳥肌ものの美しいラスト。人への想い。世代を超えた想い。
そして神秘的な神話を絡めた、この土地の情緒あふれる描写。時を遠く過去から今へ繋げて、そして未来に。
点ではなく帯のような視点。幅のある多重の視点。ゾクゾクしました。
是非ともご一読を。

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