涙の決壊を止めていたのは彼だった

余りに突然すぎる大きな衝撃に、人の体は何もできずに呆然としてしまう。
言葉も涙も何一つこぼれずに、ただただ思い出の場所へと足を向けさせた。
つながっている、互いにそう感じる相手に巡り会えた奇跡。
いつか、指環は彼女の手に輝くのでしょう――――。