余りに突然すぎる大きな衝撃に、人の体は何もできずに呆然としてしまう。言葉も涙も何一つこぼれずに、ただただ思い出の場所へと足を向けさせた。つながっている、互いにそう感じる相手に巡り会えた奇跡。いつか、指環は彼女の手に輝くのでしょう――――。
こなれていてやわらかく、丁寧な描写のおかげですっと物語の中に入り込むことができました。主人公の選択が、このストーリーに、より現実味と深みを与えているように感じます。王道に引っ張られることなく、誰かに恋をすること、そして愛することを緻密に描いた一作です。
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