柔らかな質感の春に、出会った。
- ★★★ Excellent!!!
普通の恋愛小説とは違って、とても質感が柔らかかった。
祖母との思い出の山菜を軸に物語は進み、主人公はある女性と出会う。
その女性もまた、主人公の祖母を知る人物だった。
題名の「春が宿る」と言う題名が、すとんと腑に落ちる展開で、とにかくこの作者様の手腕がすごい。
主人公の名前がどうしてこの名前なのか、という解もそこにはあって、祖母が主人公をどのように思っていたのかが、端的で無駄のない文章で描かれているのも良かった。
是非、是非、御一読ください。