淡い恋の始まりを予感させる春の香り

 木訥そうな印象を受ける高校三年生の男の子が、ローカル鉄道で出会う春。
 車窓からの風景に心和み、香りたつ春の息吹を感じます。そして淡い恋心の芽生えも春を思わせます。

 柔らかな文体で、里山の春をこれでもかというくらい描ききっています。

 素朴な里山の春を感じてみませんか。

その他のおすすめレビュー

楠秋生さんの他のおすすめレビュー773