概要
風を紡げなくなった体でも、まだこの両手で、未来を結ぶことができるなら。
自由を手に入れるには、一番にならなきゃいけなかった。
自分が自分として在るためには、並び立つものがなにもないほどに、
遥かな高みへ上りつめなければならなかった。
保護の檻に入れられ、飛ぶことを封じられるのがこどもなら、
義務の枷を付けられて飛べなくなるのが、おとななのかもしれなかった。
Heavenly Blue――
空を望んだ風使いのこどもと、
空を望めないおとなが交叉する、
春の終わりの、青いおはなし。
* * *
この作品はpixivにも掲載しています。
自分が自分として在るためには、並び立つものがなにもないほどに、
遥かな高みへ上りつめなければならなかった。
保護の檻に入れられ、飛ぶことを封じられるのがこどもなら、
義務の枷を付けられて飛べなくなるのが、おとななのかもしれなかった。
Heavenly Blue――
空を望んだ風使いのこどもと、
空を望めないおとなが交叉する、
春の終わりの、青いおはなし。
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