渡りビトの遠いなわばり

作者 二階堂イカス

★★★ Excellent!!!

遥かなる旅路。ヒトはどこへ?

 この作品ですが、文章がとても綺麗だと感じました。
 なおかつ、情景の描写がとても丁寧に、かつ美しく描かれています。
 私は、その情景の綺麗さに胸がいっぱいになり、鼻先にジャパリパークの夜の空気さえ感じました。
 しかし、このお話の素晴らしいところは、情景描写だけではありません。
 ツチノコと言うフレンズによって語られた壮大な世界観を通して、ジャパリパークのけもの達の情感、フレンズ達のとても素敵な心が垣間見えるということなのです。

 グレートジャーニー。
 それはヒトが生まれたとされるアフリカ大陸から、何万年もかけて世界中に拡散して行った旅のことだそうです。
 ヒトは何処からジャパリパークへ来たのか。
 ジャパリパークから、ヒトは何処へ行ってしまったのか。

 想いを巡らすツチノコ。思うかばん。
 最後の月と紙飛行機の描写から、私はけものフレンズの世界観がジャパリパークの外側、地球と言う星だけでなく、宇宙にさえ広がって行くのを感じました。

 それにしても、この作品がわずか三千文字と言う短さなのが驚きです。
 是非、皆様もこの世界観に足を踏み入れてください。
 そして、人と言う動物のルーツを感じながら、かばんちゃんの旅の行く末と、彼女の幸運を願いましょう。

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