きっと、君も彼女に恋をする

 暑い夏の日、家路を急ぐ、自転車の少年。
 彼の頭をよぎるのは、返事を書けずにいる一通のメール。
 冒頭から、その様子が目に浮かぶような、美しい描写で綴られていて、一気に彼の世界に惹き込まれます。

 彼は、遠い昔の、保育園時代に思いを巡らします。
 ――大切な幼馴染の彼女のことを。

 
 鮮やかな文章で描かれる、甘酸っぱくてもどかしい、彼の思い。
 ぜひ、おすすめしたい一作です。

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