がんばるセルリアンハンター、リカオンの心温まるエピソード!

 はい、そんなわけで「がんばれリカオン」のレビューです。
 この作品はセルリアンハンターの一人、リカオンが各地の助けの声に真摯に対応して走り回るというお話になっております。

 リカオンはとても真面目で、頑張りやです。
 が、そんなリカオンに対する、フレンズの皆さんの扱いには笑ってしまう。
 温泉に入りたいのにゲームの相手につき合わされ、図書館からのヘルプ要請(緊急を要する事態とのこと)で足を運べば、博士と助手に無理難題を押し付けられる。

 これはとても可哀想。
 しかし、リカオンを通して、関わりあうフレンズの魅力的な側面を描いているのはとても面白いです。
 特に、博士と助手の注文には笑いました。
 確かにあの二人には緊急を要する事態かもですね。
 言い方と言い、内容と言い、実際に言いそうなところがあの二人にありそうと思ってしまうのが、あの二人って感じとても良きです。

 最後はさばんなちほーで、『さばんなちほーのとらぶるめーかー』と呼ばれていたあのフレンズのピンチに立ち会いますが、瞬時に行動するのはリカオンならでは。
 そして、助けたフレンズの実際に言いそうな一言と、それを受けたリカオンの反応は……

 ご注目ください。
 とてもあっさりと、短い文章のラストですが、これを読んだ瞬間、涙腺がうるうると来ていました。

 頑張り屋のリカオンが、フレンズの皆さんに振り回されるも、最後は報われて感動させてくれる。
 どうぞ読んでみてください。 
 お仕事や勉強などで疲れた時に読むと、また、たまらないかも知れない。

 そんな素敵なSSです。