作者が訴えたいことがたくさんつまっています

とても純粋な心を持つ天才科学者が起こす脱獄劇は、現在を嘆く作者の心の叫びでしょう。
みっつの時間軸からなる構成は、しっかりと練られていて迷うことなく読み進めることができます。
その三つからなるそれぞれの中心人物は、全て純粋な心を持っています。
なんとしてでも貶めようとしてくるもの達から守ってきたのは、自分の心。
疑うことのない純粋で真っ直ぐな心が、周囲の人々を惹きつけ、アトランティスへの道を開いていきます。

彼は、今も私達の起こす全てを見続け、心を痛めていることでしょう。
その心の痛みが少しでも和らぐような世界へ、一歩ずつでもいいから進んでいきたいものです。

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