トイレの永世七冠、雹月あさみ 。

「トイレを題材にそんなに何本も短編が書けるわけがないじゃん」

正直に言います。この作品に出会った当初、僕の中のODISANはそう訝しんでおりました。

ところがどっこい(すっとこどっこい)!

「ほろり」から「じわり」から、「くすり」から「ほっこり」から、
はたまた「ぞわり」や「ぐはり」や「びっくり」に「ぐったり」まで。

トイレは感情の宝石箱でした。
トイレは極上の映画館でした。

どれもこれも、作者様の尽きぬアイデアと表現力の賜物です。
僕の中のODISANは、すっかりトイレの虜ですよ。

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