素敵です

 桜の散り様、「死」を嫌悪しながらも「毎年同じように咲く」と評する主人公に、ラストシーン直前までの矛盾、葛藤があらわれているようで、私的にはまさに「もののあはれ」という感じでした。
 潰れてしまった男というのは毅然としていたころに持ち得なかった妖艶さがありますね。二人の今後が気になる素敵な余韻でした。

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